この記事では、様々なパーティション上の操作を行うことができるオールインワンのパーティション管理ツール「EaseUS Partition Master Pro」の紹介と、実際に使用してレビューした結果を書きます。
この記事は、イーザスソフトウェア様から執筆依頼(有償)をいただき書いています。
今回は、WindowsがインストールされているCドライブのパーティションクローンを、外付けHDDに作成します。
パピックス
Windowsが変になったときにパーティションごと元に戻すのが目的。
次の作業を行います。
- 外付けHDDのパーティションを削除する。
- Cドライブのパーティションクローンを外付けHDDに作成する。
- 外付けHDDの余った領域をパーティション分割する。
外付けHDDは以前、別のPCで使用していた物です。
ゴミデータが入っているため、最初にパーティションの削除を行います。
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タップできるもくじ
EaseUS Partition Master Proの特徴
EaseUS Partition Master Proは次の様々なパーティション上の操作を行ってくれるオールインワンのパーティション管理ツールです。
- MBRディスクとGPTディスク上のプライマリパーティションやパーティション間の変換
- 領域拡張
- パーティションの移動・サイズ変更・結合・分割
EaseUS Partition Master Proの特徴を説明します。
できること
パピックス
公式サイトの情報を元にEaseUS Partition Master Proでできること説明するよ。
EaseUS Partition Master Proでは次の事ができます。
パーティション機能
できること | 説明 |
---|---|
パーティションの拡張 | パーティションを拡張して、ディスク領域不足を解消できます。 |
パーティションの結合 | 複数のパーティションの結合をすることができます。 |
パーティションのリサイズ / 移動 | パーティションをリサイズ / 移動してパフォーマンスを向上させることができます。 |
パーティションの作製 | 簡単なステップで、パーティションを作成することができます。 |
パーティションを削除 | パーティションを削除し、新しいパーティションの作成、パーティションの形式変更、領域の再分割を可能にします。 |
4Kアラインメント | 4Kアライメントによってディスクを最適化することができます。 |
パーティションマネージャー
できること | 説明 |
---|---|
パーティションをフォーマット | パーティションをフォーマットにすることができます。 |
ディスク・パーティションのコピー | ディスクの中身を丸ごと他のディスクにコピーすることが可能です。 システムの再構築、またはアプリの再インストールをする必要がありません |
パーティションを復元 | 間違って削除された、或いはハードウェアクラッシュによって紛失されたパーティションを迅速に復元できます。 システムが起動できない場合にも復元操作を行えます |
ダイナミックディスクへ変換 | データへ一切被害を与えずに、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換したりや、リサイズ後の拡張、縮小が可能です。 また、ダイナミックボリュームをベーシックディスクにコピーできます。 |
コンバート機能 | データ損失なしでMBRディスクとGPTディスクを相互変換可能(システムディスクにも対応)。 プライマリパーティションを論理パーティションに、ファイルシステムをFATからNTFSに変えることができます。 |
ユーティリティ
できること | 説明 |
---|---|
パーティションの分割 | パーティションを分割できます。 |
ドライブ文字の変更 | ハードドライブの文字を自由に変更できます。 |
パーティションを管理 | パーティションのリサイズ/移動/コピー/合併/作成/削除/チェック/非表示が可能です。 |
パーティションを隠す | 他人に見せたくないパーティションを隠すことができます。 |
ディスクを消去 | ディスク内のデータを復元不可能な完全消去が可能です。 |
サーフェステスト | パーティション・ディスクに存在する全てのセクターにデータを書き込むテストを行うことで、不良セクターを検出します。 |
MBRの再構築 | WindowsのMBR(Master Boot Record)を意図せず破損してしまった場合、再構築し修復できます。 |
パーティションをチェック | エラーチェックし、パフォーマンスを向上させることができます。 |
EaseUS Partition Master Proの動作環境
EaseUS Partition Master Proの動作環境は次の通りです。
- Parallel ATA (IDE) HDD
- Serial ATA (SATA) HDD
- External SATA (eSATA) HDD
- SCSI HDD
- SCSI
- IDE 及び SATA RAID コントローラの全てのレベル
- RAID構成(ハードウェアRAID)
- IEEE 1394 (FireWire) HDD
- USB 1.0/2.0/3.0 HDD
- MBR及びGPTハードディスクなどの大容量HDD(EaseUS Partition Master
CPU | x86系以上、500 MHz |
RAM | 512 MB以上 |
ディスク空き領域 | 100 MB以上 |
- EXT4
- EXT3
- EXT2
- NTFS
- FAT32
- FAT16
- FAT12
- ReFS
- Windows 11/10
- Windows 8.1
- Windows 8
- Windows 7 SP1
- Windows 7(32ビット & 64ビット)
- Windows Vista(32ビット & 64ビット)
- Windows XP Home 及び Professional(32ビット & 64ビット)
EaseUS Partition Master Pro レビュー
今回は、EaseUS Partition Master Proを使用して、WindowsがインストールされているCドライブのパーティションクローンを外付けHDDに作成します。
手順は次の通りです。
外付けHDDは以前、別のPCで使用していた物です。
ゴミデータが入っているため、最初にパーティションの削除を行います。
外付けHDDのパーティションを削除する
パーティションクローンを作成する前に、パーティションクローンを作成するドライブのパーティションを削除します。
WindowsでEaseUS Partition Master Proを起動します。
下の画像ディスク0が内蔵SSD、ディスク1が外付けHDDです。
まずはディスク1のFを削除します。
ディスク1のFをクリックして選択し、右クリックでメニューを表示します。
メニューの上から5番目「削除」をクリックします。
パーティション削除の確認ウィンドウが表示されるので「OK」をクリックします。
ディスク1のFが削除されると、「未割り当て」と表示されます。
ディスク1のEも同様に削除します。
ディスク1が全て「未割り当て」となりました。
ウィンドウ上部にある「2個の操作を実行する」をクリックし「保留中の操作ウィンドウ」で「適用」をクリックすると、実際に作業が実行されます。
これでドライブ1のパーティション削除が完了です。
Cドライブのパーティションクローンを作成する
ディスク0:Cドライブのパーディションクローンをディスク1に作成します。
ウィンドウ、右上のメニューにある「クローン」をクリックします。
クローン作成ウィンドウが表示されます。
デフォルトでは「ディスクモード」が選択されているため、上部のタブで「パーティションモード」を選択します。
「パーティションモード」の画面が表示されたら、クローン元のソースパーティションを選択します。
今回はディスク0:Cドライブをクローン元のソースパーティションに選択し「次」をクリックします。
クローンの対象パーティションを選択します。
ディスク1の未割り当てパーティションを選択し、「次」をクリックします。
「ソースディスクのレイアウト」と「クローン後のターゲットディスクレイアウト」が表示されます。
問題無ければ「実行」をクリックします。
パーティションクローンの作成が開始され、進捗状況と進捗率委が表示されます。
進捗率が100%までいくとクローン作成完了です。
スタート画面に戻るとディスク1に「Cのクローン」とラベルが付いています。
これでパーティションクローンの作成が完了です。
外付けHDDの余った領域をパーティション分割する
外付けHDDの余った領域を有効活用するため、パーティション分割して利用可能にします。
ディスク1を右クリックし、表示されたメニューで「パーティション分割」をクリックします。
「パーティション分割」ウィンドウが表示されます。
今回は800GBを別のドライブに分けます。
「パーティションサイズ」に800GBと入力し「OK」をクリックします。
「1つの操作を実行する」をクリックし「保留中の操作ウィンドウ」で「適用」をクリックすると作業が実行されます。
再起動を促すメッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
再起動すると、起動時にコマンドラインのような画面でパーティションの変更作業が行われます。
変更作業が完了すると、Windowsが起動します。
Windows起動後にEaseUS Partition Master Proを立ち上げてディスク1を確認すると800GBの領域が分割されていることが確認できました。
Windowsのエクスプローラー上でもローカルディスクFが約800GBであることが確認できました。
これでパーティションの分割は完了です。
気になったところ、良かったところ
実際に使ってみて、気になったところ・良かったところをまとめます。
- パソコン慣れしていない人には難しい気がする。
- 実行する前に完了状態が確認できるため、間違えていたらやり直すことができる。
- 操作が簡単。
- パーティションに関する機能が充実している。
今回行った作業で特に気になったところはありませんでした。
ただ、パソコン初心者の人が使うには言葉がわからなさすぎて戸惑う気がします。
パーティション関係の操作は、ある程度パソコンスキルが必要なため仕方ないと思いますが、専門用語がわからなくてもやりたいことができるようなインタフェースになると、さらに便利なソフトになるのだろうと思いました。
EaseUS Partition Master ProとEaseUS Partition Master Freeの機能比較
アプリ上で表示されるEaseUS Partition Master ProとEaseUS Partition Master Freeの機能比較はこちらです。
パピックス
有料版じゃないと使える機能が少ない印象ですね。
公式サイトで確認したEaseUS Partition Master ProとEaseUS Partition Master Freeの機能比較情報はこちらです。
機能 | EaseUS Partition Master Free | EaseUS Partition Master Pro |
---|---|---|
パーティションサイズの変更スピード | 普通 | 速い |
タスクに失敗した時のデータ保護機能 | ○ | ○ |
4Kアライメント | ○ | ○ |
ダイナミックディスクの編集 | × | ○ |
GPT、MBRのシステムディスクにおける相互変換 | × | ○ |
ダイナミックボリュームのサイズ変更 | × | ○ |
Windows PEブートディスクの作成 | × | ○ |
パーティションリカバリー | × | ○ |
ディスク/パーティションのクローン | × | ○ |
コマンドラインをサポート | × | ○ |
HDD容量 | 8TB | 制限なし |
最新の情報については公式サイトにてご確認下さい。
まとめ
この記事では、様々なパーティション上の操作を行うことができるオールインワンのパーティション管理ツール「EaseUS Partition Master Pro」の紹介と、実際に使用してレビューした結果を書きました。
今回は次の作業を行いました。
アプリの操作はわかりやすく、特に問題も無く作業が完了しました。
購入を検討されている場合は、無料版でプレビューを使って使い勝手を確認し、良さそうだと感じたら製品版を購入するのがおすすめです。