この記事では、素早くファイル、プログラム、及び設定を新しいPC・OS(Windows)に移行できるソフト「EaseUS Todo PCTrans」の紹介と、実際にデータ移行を行いレビューした結果を書きます。
この記事は、イーザスソフトウェア様から執筆依頼(有償)をいただき書いています。
異なるWindowsバージョン間でもアプリの移行ができるようですが、試せる環境がないため今回は同一バージョンのWindows間でのデータ移行を試しました。
データ移行先PCとデータ移行元PCは次の通りです。
項目 | データ移行先PC | データ移行元PC |
---|---|---|
ノートPC | acer Aspire 5741 | マウスコンピュータ LB-J521S |
OS | Windows10(64ビット) | Windows10 (64ビット) |
Windows11がリリースされたので、使い慣れたアプリやデータ移行を検討されている方が多いと思います。
データ移行作業の流れも書いているので参考になれば幸いです。
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EaseUS Todo PCTransの特徴
EaseUS Todo PCTransは素早くファイル、プログラム、及び設定を新しいPC・OS(Windows)に移行できるソフトです。
EaseUS Todo PCTransの特徴を説明します。
できること
パピックス
公式サイトの情報を元にEaseUS Todo PCTransでできること説明するよ。
EaseUS Todo PCTransでは次の事ができます。
できること | 説明 |
---|---|
データ・アプリ移行 | 古いパソコンの全てのデータとアプリを新しいパソコンへ移行できます。 |
容量不足解消 | ローカルディスクのアプリを移行し、ディスクスペースを解放します。 |
OSアップデートに最適 | Windowsサポート終了後、新しいバージョンへアップデートした時のファイル/プログラム移行に活用できます。 |
32ビットから64ビットへ移行 | 32-bit Windowsシステムから64-bit Windowsシステムに移動可能です。 |
アカウントと設定の移行 | アカウントのデータを含む、パスワードや設定なども移行可能です。 |
故障PCのデータレスキュー | 故障したPCからでもデータのレスキューが可能です。 |
詳細は公式サイトでご確認ください。
新しいパソコンを購入したときに設定が面倒なOutlookのデータも移行できるようです。
パピックス
サーバーの設定が書かれた書類が見つからなくて毎回困っている気がする…
Outlookのデータを新しいパソコンに移行する方法はこちらの公式サイトでご確認下さい。
パソコン間のデータ転送方法は3種類
EaseUS Todo PCTransは次の3つの方法でデータ転送することができます。
データ転送方式 | 説明 |
---|---|
ネットワーク経由でのデータ移行 | 二つのパソコンを同じLANに接続し、選択したファイル/プログラムを直接移行することができます。 |
イメージファイル経由でのデータ転送 | 全てのデータのイメージファイルを作成し、ターゲットのパソコンに移動してから復元します。 |
ローカル転送 | PC内のローカルディスク間でアプリを転送することにより、ディスクスペースの空きを確保することが可能です。 |
EaseUS Todo PCTransの動作環境
EaseUS Todo PCTransの動作環境は次の通りです。
対応OS | Windows XP (32 bit) Windows Vista (32&64 bit) Windows 7 (32&64 bit) Windows 8/8.1 (32&64 bit) Windows 11/10 (32&64 bit) Windows Server 2003 Windows Server 2008 Windows Server 2012 Windows Server 2016 Windows Server 2019 |
対応アプリケーション | MS Office Google Chrome WinRAR Line Spotify Adobe Reader XI Adobe Photoshop Lightroom Adobe Acrobat Reader AutoCAD Thunderbird iTunes Dropbox Skype など |
対応アプリケーションはデータ移行時に確認できます。
- 転送元のPCと比べて、転送先のPCは同等又はより新しいバージョンのOSを搭載していなければなりません。
例えば、アプリケーションをWindows 7からWindows XPへ移行することはできません。 - Todo PCTransを移行元と移行先の2台のPCにインストールする必要があります。
EaseUS Todo PCTrans レビュー
実際にEaseUS Todo PCTransでデータ移行を行い、機能をレビューしていきます。
PCからPCへデータ移行する流れ
今回は下記2台のノートPCを使用してデータ移行してみます。
項目 | データ移行先PC(写真左) | データ移行元PC(写真右) |
---|---|---|
ノートPC | acer Aspire 5741 | マウスコンピュータ LB-J521S |
OS | Windows10(64ビット) | Windows10 (64ビット) |
EaseUS Todo PCTransを両方のPCにインストールし、起動します。
(今回は移行元のPCで)「PCからPCへ」をクリックし、「スタート」をクリックします。
パピックス
移行元のPCでスタート押したら自動的に移行先のPCと通信した!
2台のPCを同じWiFiに接続し、EaseUS Todo PCTransを起動した状態で「スタート」を押すと、自動的にネットワーク転送モードでPCが認識されるようです。
接続するPC(転送先)のログインパスワードの入力を求められるので入力します。
操作しているPCがデータ移行元のPCなので「ローカルPCから移行」を選択し、「接続する」をクリックします。
「ローカルPC」とは操作しているPCのことです。
PC同士の接続が完了すると、転送可能なアプリやデータをスキャンします。
スキャンが完了すると転送するデータの選択画面が表示されます。
同じタイミングでリモートPC(転送先PC)側の画面を見るとこんな感じで「接続されました」と表示されています。
転送元PCの画面に戻ります。
「転送したい項目」の「アプリ」というところにマウスカーソルを持って行くと、「編集」と表示されます。
「編集」をクリックすると移行するアプリケーションを選択できます。
移行したいアプリのチェックボックスにチェックを入れ、完了をクリックします。
「ファイル」も同様で「編集」をクリックすると移行するファイルを選択できます。
移行したいファイルのチェックボックスにチェックを入れ、完了をクリックします。
フォルダ内のファイルも個別に選択できます。
パピックス
ファイルを移動した場合は一旦「戻る」で戻ってスキャンをやり直すとファイルとフォルダが更新されるよ。
移行するデータを選択したら「転送」をクリックしてデータ転送を開始します。
データ移行が始まると進捗率が表示されます。
データ移行が完了すると転送データサイズや経過時間、その他詳細が表示されます。
内容を確認し「OK」をクリックして完了です。
データ転送先でも転送完了のメッセージが表示され、再起動を促されます。
再起動をクリックし、再起動します。
再起動後、移行したアプリがスタートメニューに入っているのが確認できました。
転送したアプリを起動してみます。
GIMP、XMindが問題なく起動できました。
手順としてはこんな感じでとても簡単でした。
気になったところ、良かったところ
実際に使ってみて、 気になったところ・良かったところをまとめます。
- 完全に移行できないアプリがある。
- ファイルやフォルダの概念を理解しきっていないレベルのパソコン初心者には難しい。
- ネットワーク越しのデータ転送が便利。
- 簡単な手順でデータ転送できる。
- 移行対応済みアプリが表示されるので安心できる。
移行するアプリを選択する画面で「対応済み」のものが表示されるのは安心できて○です。
ただ「ほぼ対応済み」にも結構な数のアプリがあります。
「ほぼ」と書かれると「移行しない方がいいな」と思うので、移行したいアプリが「対応済み」でない場合は「買った意味がない!」なんてことにもなります。
試してみないとわからないですが、その点は覚悟が必要です。
パピックス
「既存」アプリがわかる点も○だね。
パソコン初心者にも使えるかという点でみると、データがどこに保存されているか理解しているレベルの人であれば問題ないと思います。
パピックス
保存されているデータの場所を把握していない人って実は結構多い。
逆に、パソコン好きの人からすると「新しいパソコンには一からアプリを入れたい」という人が多いと思います。
私もそんな感じ。
ではEaseUS Todo PCTransの出番がないかというとそうでもありません。
時々WindowsをクリーンインストールするようなサブPCに「ササッと必要なアプリを入れたい」という場合に便利だなと思いました。
パピックス
頻繁に動作が変になる古いPC使ってたりすると、時々OSをクリーンインストールしたくなる。
今回、ネットワークによるデータ移行を使用してみたところ、PC同士の認識もスムーズでとても便利で驚きました。
かなり便利です。
EaseUS Todo PCTrans の評判・口コミ
TwitterでEaseUS Todo PCTrans の評判を調べました。
EaseUS Todo PCTrans まとめ
この記事では、素早くファイル、プログラム、及び設定を新しいPC・OS(Windows)に移行できるソフト「EaseUS Todo PCTrans」の紹介と、実際にデータ移行を行いレビューした結果を書きました。
ディスクを丸ごとコピーするならクローン作成の方が簡単ですが、動作できるWindowsのバージョンが異なったり、一部のアプリだけ移行したいとう場合に「EaseUS Todo PCTrans」は活躍するソフトです。
ディスククローンを作成できる「EaseUS Todo Backup Home」のレビューはこちら。
EaseUS Todo PCTransでデータ移行するのは、パソコンに慣れている人にはとても簡単です。
注意点としては、移行できないアプリがあるということ。
データ移行に対応済みのアプリとそうでないアプリがあるため、その点は理解しておきましょう。
将来的には移行対応済みアプリは増えていくでしょうし期待したいところです。
Windows11がリリースされたので、異なるWindowsバージョン間でアプリやデータを移動する機会は増えそうですね。
では。